複色

花の色 複色

アンスリューム テラ

7月でも早くも気温があがり、ご家庭へのお配りのお花も選択に気を遣わなければならない季節です。アンスリュームは真夏にはもうなくてはならないお花です。どんな時にも期待を裏切りません。A.'テラ' は深みのあるベージュ。茶色に少しグリーンを加えたようなニュアンスカラーです。小ぶりでしたが皆さんと分け合いますのでちょうどよい感じでした。

アンスリウムは南米コロンビアやエクアドルの原産。暑さに強く独得な容姿が目を引き付けます。色のついたハートシェープの部分を仏炎苞(ぶつえんぽう・英語ではspathe)と呼び、中心部から出ている棒が密集した花が付く肉穂花序(にくすいかじょ・英語ではspadix)です。葉は濃いグリーン、尖った先端に向かって葉のボディが徐々に細くなっていく形ですが、花ともよく似た形をしています。花、葉も切り花としては非常に長持ちです。普段の手入れも簡単で、少しずつ茎を切り戻すだけです。

花言葉ref: https://hananokotoba.com/anthurium/#i-18

スプレーバラ ラミネートローズ

利用している世田谷市場でローズフェアをしていました。ふと見ると普段は見つけられない梶農園さんのバラを発見しました。むろん即買い。宮城県でとてもよいバラを生産なさっています。暑さにも関わらず約一週間も楽しみました。梶農園さんはどのお花も丁寧に仕上げていらっしゃいます。こちらのオーナー様とは弊社輸入のバラの棘取にて長年お取引をさせていただいております。またぜひ他のバラにも巡り合いたいと思います。

生産者: 宮城県梶農園さま

スプレーカーネーション

スプレーカーネーションは一本の枝から沢山の花が出ていて、フラワーアレンジメントをする人にとってはとても重宝するお花です。ですが私の所のように小さなフラワースクールでは25本束の沢山の花が不要な時もあります。幸い輸入物でしたが10本束がありました。円安にも関わらず価格も十分手の届く範囲です。花の色はおちついたピンクベージュ色。名前がなかったのですが購入しました。開花にかなり時間がかかりレッスンには蕾の状態で使いました。もう少し開いている物があればよかったと思っています。

茎は節と節の間で斜めに切りましょう。先端につきすぎている蕾を落とすとすっきりして使いやすくなります。エチレンガスに弱いため、果物のそばには絶対に置かない事。アレンジメントに傷んだ花や葉がある場合は即処分してお手入れしましょう。

スプレーカーネーション ラフィーネ ピア

これほどまでに小さなスプレーカーネーションは使った事がありません。蕾がぎっしりついていましたので、アレンジメントの目的で購入、重たくしたくなかったので水あげの段階であまりにも小さい蕾は整理しましたが、すべて開花するとの事です。白地に紫の絞りが入る素敵なカーネーションです。暑い日々が続いているのにも関わらず一週間以上綺麗に咲いていてくれます。

スプレータイプのカーネーションは花と花を繋ぐ役目があり、アレンジメントには切り分けて使えとても重宝するお花です。

茎は節と節の間で斜めに切りましょう。先端につきすぎている蕾を落とすとすっきりして使いやすくなります。エチレンガスに弱いため、果物のそばには絶対に置かない事。アレンジメントに傷んだ花や葉がある場合は即処分してお手入れしましょう。

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アルストロメリア ワイルドパープル

あまり開いていないメリアでしたが、蕾を沢山つけており茎も太くしっかりしていたため入荷しました。ちょっと残念な事に最初に咲いた花びらがすぐに落ちてしまいました。水替えの時に古い花を取り様子を見ていたところ、先端にある蕾が咲きだしました。どうもこの花の一つ一つの開花のタイミングが大きくずれていて、このような現象が起きたのだと思います。先端の小さすぎる蕾は水あげの段階でいつも処理してしまいますが、やはり遅咲きの蕾たちには力はありません。次回メリアを購入する時は花がある程度揃って開花している物を選ぼうと思います。また分岐も確認するポイントでした。花の部分の枝分かれは深いほうがアレンジメントに使う時は便利です。

南アメリカ アンデス山脈の寒冷地が原産。ハイブリッドが多く色も豊富。柔らかい花びらですがとても丈夫です。花は散形花序・茎の先端に花が分かれて付くため取り分けてアレンジメントに使えます。その場合は茎が弱いので給水フォームに挿すときは丁寧に扱ってください。切り花の部類では大変長く楽しめるお花の一つです。路地ものの花は5月から6月頃ピークを迎えますが、花屋さんで一年中入手できるとてもポピュラーなお花です。

花言葉ref: https://hananokotoba.com/alstroemeria/

レースフラワー ダウカス

細かいレースのような花のため、レースフラワーと呼ばれています。色は白、ピンクに深いワインレッドと様々です。レースフラワー アみより花は密集して付きます。イギリスなどヨーロッパ北部から地中海あたりが原産。北米やアジアにも広く分布が見られます。現地ではこぼれ種で増えるため雑草扱いです。冷涼を好み暑さが苦手。梅雨の今が使い時と判断しました。セリ科の為花粉症がある方はご注意下さい。

 

ヒマワリ/ヘリアンサス パナッシェ

夏の代表的なお花で、市場でも黄色がとても映え手にするフローリストは多いです。種類が増え悩んでしまうくらいです。中芯も茶色のタイプとグリーンのタイプがあるようです。いずれもナチュラルなスタイルのアレンジメントにとてもよく合います。

北米原産、種は可食でき、種から絞ったおいるはサンフラワーオイルです。

ガーベラ ビーバー

小ぶりのガーベラで中芯は黒、花びらの中心部はピンク外側は白の複色です。このピンクの色合いは一緒に使おうと思っているバラにも同じような色があります。同じ色をいくつかピックアップするとコーディネーションしやすくなります。春のお花ですが、通年栽培されていて入手しやすいお花です。キク科ですので長くお楽しみいただけますが、夏の暑さは苦手です。もしガーベラを夏に頂いたら花瓶の水は10㎝以下で管理しましょう。こまめに切り戻しをし(2日に一回程度)、切り口をリフレッシュしましょう。少しは花持ちが違うと思います。

イオンメサ/イオノシジューム ポップコーン ハルリ

以前入手した時は11月。今回は4月でしたので、いつが本来の開花時期なのかと思いましたが、他の方の情報ではいつでも気の向いた時に咲いてくるみたいです。I. 'ハルリ’ は白に近いクリーム色、ピンクに色と黄色の部分も見られ個体により色の出方も違います。手にしたものはちょっとピークがすぎていたのでしょうか、はらはらと花びらが落ちてきました。あまり目にしない花なので、なかなか特徴を知る機会がないお花です。オンシジュームの花形の面影が強く、色はイオノプシスのピンクが出やすいような感じです。小さく可憐な花びらが可愛いです。

オンシジュームのGom. flexuosa と他の属種イオノプシス Inps. utricularioidesの人口交配によりできた品種です。2001年シンガポールのボタニカルガーデンにより発表されています。英国王立協会の登録ではIonmesa Popcornとの事です。シンビジュームやイオノプシスは南米の樹々に着生して育っているそうです。乾燥にも強いとの事です。