ピンク

花の色 ピンク

アニゴザントス/カンガルーポー

花は産毛で覆われており独特なテクスチャーです。オーストラリア西部原産で地下茎を持つ植物です。花は管状/筒状でチューブが枝から直接ぶら下がっているようです。横から見るとカンガルーの前足のようにもとらえられ 'kangaroo paw’ と呼ばれるようになったようです。枝の長さも十分にありますので、ブーケにもアレンジメントにも使えます。乾燥にも寒さにも耐えられるとの事ですので、もしかしたら庭に飢えられるかもしれません。ポピュラーな色は黄色ですが、外側が黒、内側がグリーン、赤やピンク、あるいはグリーン等も見たことがあります。

スプレーバラ アイリーン

枝が途中から分かれているタイプをスプレーと呼びます。アイリーンはピンクの小ぶりのバラですが、開いた時はかわいらしく目をとらえます。スプレータイプの花は、枝分かれした部分から茎に長さがあると使いやすいです。花を合わせる時はどれか一色でも同じ色を拾うとまとまりやすくなります。

 

 

ラムズイヤー

植物はシルバーグレーの毛で覆われふわふわと柔らかい触感で、ラムズイヤー(子羊の耳)と呼ばれています。5月から6月に花のストークが上がってきますが、写真はちょうど花の付く前の茎です。優しい色合の花と合わせるとハーモナイズして雰囲気まで優しくなります。そして葉に触れると微かな香りも感じられます。

実はミントの仲間で、土に植えると一年であっという間に広がります。トルコ、アルメリアやイラン北部などの原産ですので寒さにも暑さにも強いです。でも湿度はやはり苦手ですので、乾燥気味がよいと思います。

ワックスフラワー

今回のワックスフラワーは大変状態がよく葉もみずみずしく、花も落ちる事がなく甘い香りが漂っています。オーストラリア西部原産原産、蕾の状態がまるでワックスがかかっているようにテカテカしている事からワックスフラワーと呼ばれています。

現地では4mにも達します。小花ですがちょっとワイルド感がありナチュラルな枝ものなどによく合います。uncinatumはラテン語で「引っかかる」という意味で、細い葉が絡まりどこかに引っかかりやすい事からとの事です。花びらはシングルかダブル、白、ピンク、ベージュ、そして最近は黄色などもあります。しっかりと水揚げすれば10日は長持ちしてくれます。南半球からの輸入のため夏の間は入手できませんが、秋から春まではちょうど現地が暖かくなるためクリスマス時期はとても重宝してくれます。独特の匂いがありますが、それも魅力と感じます。

ベロニカ ロンギフォリア

ヨーロッパ原産 長い穂に小さな花がたくさんつきます。開花の状態で少しうねりますがそれも魅力です。初日の水あげをしっかりすると下から咲き始め一週間は余裕で楽しめます。紫、白、ピンク色があります。ガーデニング用の苗も流通しています。鉢でもよく育ちますので一鉢あると重宝ですね。

ベロニカ ロンギフォリア ピンク

アスター マカロンピンク

中国北部原産。サツマギク、蝦夷ギクとも呼ばれています。花は直径5㎝位。中心まで花弁がぎっしりとつくポンポンタイプ。よく枝分かれしているためアレンジメントにもブーケにも活躍です。キク科でとても長持ちするかと思いましたが、美しい時期は5日で、その後は葉から枯れ花の色も幾分落ちてきます。大きな花がたくさんついていますので整理して使えば問題ないかなとも感じます。色は濃い紫、赤、紫と黄色のコントラストが美しい物、ピンクに白など豊富です。

サイネリア ティアベビーピンク

桜の花のように可愛いです。ポットフラワーでブルーや紫などの小さな鉢植えが出回っていますが、切り花となると70㎝位まで成長した花が一般的です。花はなるべく下から枝分かれしたものがブーケにもアレンジメントにも使いやすいです。蕾がたくさんついていますがある程度整えて使いましょう。開花する時に水をよく吸いますのでこまめにチェックしてください。暑さと湿度が苦手です。

シネラリアあるいはサイネリア両方の名前で呼ばれますが、アフリカ北西部カナリー諸島、マディーラ島やポルトガルの西1300kmの北大西洋上のアゾレ諸島などが原産で。1777年英国王立ガーデンによりキク科ペリカルリス属を交配させ誕生した花です。冷たい冬の海風にも強く、冬から春にピークを迎える花です。アゲラタム、ガーベラやヘリクリサム、ヒマワリなどと近品種。

ref: https://bloomiq.com/indoorplants/43
ref: https://hanatama.jp/pericallis-hybrida.html
 

シラー・カンパニュラータ/ヒヤシンソイデス・ヒスパニカ

こちらのヒヤシンソイデス・ヒスパニカ種(Hyacinthoides hispanica)はシラー・ヒスパニカ(S. hispanica)もしくはシラー・カンパニュラータ(S. campanulata)両方の流通名を持ちます。青紫色が多数でスパニッシュ・ブルーベルという愛称があります。スパニッシュに対してイギリスでよく見かけるのはのヒヤシンソイデス・ノンスクリプタ種(Hyacinthoides non-scripta)でイングリッシュ・ブルーベルと呼ばれています。イギリスのマールベルン地方で木漏れ日がこぼれる丘でブルーの絨毯に遭遇した時は、美しさに感動し言葉が出ず、しばし「わ~」の連続でした。花びらが外側にカールします。

今回は薄いピンク色。筒状釣鐘形の花が10-30輪くらい付きます。今まであまり使っていなかったのですがよくみると可愛いですね。茎が弱いのでブーケ向きです。

ref: https://shiny-garden.com/post-1131/

ダイアンサス ホーランディアパープルクラウン

いつものカーネーションとはちょっと違いますが同じファミリーです。花びらは覆輪となっていて白とピンク、白に紫など赤系の色が多いです。遅めの春から初夏にかけて出回りますが、原産地は南ヨーロッパのバルカン半島やフランスとスペインの間にあるピレネー山脈など大きな木々が生い茂る山のため暑さや湿度が苦手。これは他のカーネーションにも言える事で使うのでしたら今!

節の間で斜めに切る事、花瓶を清潔にし、水替えの都度切り戻しをかけましょう。茎が太く葉もカールしていない物が良いです。エチレンガスに弱いため痛んだ花、葉はすぐに取り除き、果物のそばには置かないように。

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