ピンク

花の色 ピンク

ワックスフラワー アーリーピンク

オーストラリア西部原産。現地では4mにも達します。この花を入れるとナチュラル感がアップしますので、私はとてもよく使う花です。uncinatumはラテン語で「引っかかる」という意味で、細い葉が絡まりどこかに引っかかりやすい事からとの事です。また蕾がつややかでまるでワックスがかかっているような花からワックスフラワーともよばれます。花びらはシングルかダブル、白、ピンク、ベージュなどあります。しっかりと水揚げすれば10日は長持ちしてくれます。今までは南半球からの輸入のため夏の間は入手できませんが、秋から春まではちょうど現地が暖かくなる頃流通があります。クリスマス時期はとても重宝してくれます。独特の匂いがありますが、それも魅力と感じます。今回は70cmもあるお品でした。生産者の名前も輸入業者の名前も表記されていなかったためどこの物かは分かりませんが、もしかしたら国産かなとも思います。水が上がれば非常に長持ちしますが、この花は最初の水あげが難しいお花です。丈を少しカットし短くしてみました。枝別れが多く葉も沢山ついているので多すぎる分はカツトしてしまいます。

チューリップ ピンクマジェスティ

可愛いピンクのチューリップ。ふんわりと開き心和みます。多色を使うため目に留まりやすい色の一つとして入荷です。

チューリップは中央アジア イランパミール高原、ヒンドゥークシュ山脈、カザフスタンステップ地帯、西アジアのトルコアナトリア地方が原産。

チューリップもアネモネと同じで切り花になっても開閉運動しながら毎日楽しい変化があります。今日ポジションを決めても明日になると違った方向にむいている事もざらですので、そこはこのお花の特徴という事でご愛嬌デス! ちなみにチューリップの開閉運動(または傾性運動)は温度に影響されるとの事です。気温が低い時は花びらの外側が伸び、高い時は花びらの内側が伸びるそうです。暖かい部屋ではこれがチューリップというくらい大きく花が開き、原型をとどめないほど変貌していますね。チューリップの葉を処理する時は茎を傷つけないように気を付けてください。ナイフを使う場合はゆっくりと慎重に!レッスンではナイフで葉をきれいに落とす方法もご紹介しています。

フリージア サンドラ

蕾の段階では濃いピンクで、開花とともに桃色かかった可愛いピンクに変化します。内側は黄色でとてもかわいらしいイメージです。お雛様のお花の一つとして入荷しています。80cmある大物ですので葉もボサボサしてしまい、扱いにくいためお渡しする時はすっきりした状態にしております。

アフリカ南東部、ケニアから南アフリカのケープ州の原産 花びらはシングルかダブル、色は白、クリーム、オレンジ、赤、ピンク、赤紫、ラヴェンダーや紫など様々。現在の一般的なフリージアは、19世紀に F. refracta and F. leichtliniiとの交配種を基にして掛け合わせたものです。芳香もあり一つ一つ順番に花が開花するため一週間くらい楽しめます。萎れたフロレットはすぐに切り取りましょう。

英語の花言葉に友情という意味があります。卒業式に配られるのはその花言葉からだと思います。そろそろ卒業のシーズンですね。フリージアも3月から4月がピークとなり、旬の季節となってきます。

姫アスター ステラピンク

枝分かれが深いスプレータイプのアスターです。花も直径約2㎝位で花と花の間に埋めるトランジショナル(transitional)フラワーとして入荷しました。中国北部原産。サツマギク、蝦夷ギクとも呼ばれています。よく枝分かれしているためアレンジメントにもブーケにも活躍です。3月上旬はまだ寒い時期ですのでかなり長く咲き続いています。花の色も変化なし、葉も枯れず緑を保っています。主役にはならない花はお手頃なのですが今回入手の姫アスターはとんでもなくよいお値段。相応に長く咲いてくれます。これでしたらお配りした皆さんもかなりお楽しみいただけていると思います。色は濃い紫や赤などもあります。

丈はかなり長いのですが水あがりは良好。ナイフで斜めに切り余分な葉を落として管理します。水を替えるたびに茎を斜めにカットすると2週間は楽勝です。水に浸かる部分の葉は絶対に取り除きましょう。

モモの花/桃の木

3月3日の上巳の節句の為にオーダーを頂きました。大切に持ち帰ったのですがとてもデリケートでちょっと触っただけで花の蕾が落ちてしまいます。お正月に人気の枝物蝋梅同様かなり扱い難でフローリスト泣かせです。この日だけ市場で流通するため、私ですらびっくりするくらいのお値段でした。でもやはりお雛様の横には飾りたいお花ですから、見逃すわけにはいかないですよね。来年どうやって持ち帰るか早くも考えております。

ルピナス パールピンク

かなり茎が太く丈も長いルピナスです。葉も大きくバサバサしていましたので水あげの段階で1つか2つ残す程度にしました。ルピナスなどマメ科は水あがりがそれほど良くないためです。 'パールピンク'というネーミングがぴったりで上品です。ルピナスの特徴は花穂がゆったりとカーブする点です。日持ちは5日~1週間程度なのですが、このルピナスは見事に咲きかなり長く楽しめました。下から順に咲き始め花が終わると零れ落ちてしまいますが、トップの花までちゃんと開花してきますので茎を切り戻しリフレッシュさせてください。ブーケを組む生徒さんの目にとまり素敵な作品となりました。

ブルーのルピナスもあります。こちらはアメリカテキサス州に分布するものが有名です。

バラ アイシャ

大きなヘッドに太い茎、そして艶やかな葉を持つバラを見つけました。このクオリティですがお値段がとてもお手頃。市場で伺った所エクアドルからの輸入との事。初回のブーケレッスンに入れるため試してみる事にしました。遠方からくる花はパッケージの中で蒸れが発生しやすいためよくよく確認しましたが、レッスンの次の日には手元に残した花がバサバサと散ってしまいました。花自体はとても良い物でしたが、距離を移動する間の気温変化での蒸れだと思います。生徒さんには平謝りでした。やはり安い物には落とし穴です。

ラナンキュラス シュノンソー

小ぶりの可愛いピンク色です。それほど大きくない器にアレンジするためちょうどよいサイズ感です。このピンクもとてもチャーミング! ラナンキュラスは西アジアからヨーロッパ東南部、地中海沿岸の原産。お手入れは花瓶の水替えの時に茎を斜めに切り戻す程度。花びらはデリケートですが、茎がしっかりした物を選べば、極めて丈夫です。

ラナンキュラスの大まかなタイプ:ELEGANCE, Clooney, Aazur & Butterfly。ELEGANCEは大型、Clooneyは手ごろなサイズ、Aazurは色の種類が多く小さめな花をつけます。Butterflyは一重の花びらで軽いタイプです。日本でも特有の呼び名があるようです。変り咲きも多く、一本一本咲き方が違い個性豊かな花ですので、とても楽しいです。

宿根スィートピー ピンク

ぷっくりとしたやや肉厚の花弁を持ち、蔓が伸び何かに絡みついて長く伸びるタイプのピーですが、今回入手の物は花の部分のみで丈は20~30㎝程度です。いつも利用する丈が長い物ですと、葉付でやや平べったい茎に一本に沢山の花がついています。アレンジメントに切り分けて使います。絡みつく蔓もまたユニークです。さわやかな香りも楽しめますのでお値段の価値はあります。

イタリア南部シチリアやクレタ島原産の花。可憐そうですが丈夫です。宿根タイプは春本番桜の咲く頃から出回ります。

 

アスチルベ

アスチルベは今まであまり使っていないお花でした。理由は水あがりが悪くまた水も下がりやすいためです。5月ころから咲くお花ですので2月は早いのですが逆に持ちはいいかなと思い仕入れました。いつもは短命ですが今回は一週間位頑張ってくれました。難しいお花ですがどことなく他にはない雰囲気です。

私たちが手にするアスチルベは A. chinensis, A. japonica, A. thunbergiiA. astilboidesの4つの品種を交配させてできています。ですので学名はなく交配を表す掛け合わせの表記となっています。Astilbe × arendsii。

水あげの方法は湯上げがよいです。細い茎ですが頑張ってナイフでシャープに切り落としましょう。茎の表面積を広げればそれだけ水あがりが良くなるはずです。

ref: https://www.missouribotanicalgarden.org/PlantFinder/PlantFinderDetails.aspx?taxonid=242008&isprofile=0&