7月~8月

マリーゴールド

花は小さく細い茎でしたが、鮮やかなオレンジ色がひときわ目立ち私の目を捉えました。夏らしい元気な色が気に入り持ち帰りました。フレンチマリーゴールドの花びらが一重タイプです。多色を使うブーケの中でもよいアクセントになる事は間違いありません。

マリーゴールドは北米原産のアフリカン/アメリカンマリーゴールド(センジュギク、Tagetes erecta L.)とメキシコ原産のフレンチマリゴールド(コウオウソウ、Tagetes patula L.)の2タイプが園芸品種で見られます。現在はTagetes patula L.がTagetes erecta L.と同意語とされ、Tagetes erecta L.と示されています。

ref: https://mikawanoyasou.org/data/kouousou.htm

ref: https://fukukaen.co.jp/marigold-hanakotoba/ 花言葉

 

アリウム ブルーパフューム

落ち着いたブルーの小さな花が茎の頭頂部に密集して付き、完全に球体となります。花には少し香りがあり名前の由来となっています。茎から出る液で水が汚れます。毎日水替えしても気になるくらいでした。夏を感じる魅力的なお花ですのですのでそれでも使いたいと感じます。アジアからヨーロッパ、アフリカ北部地中海沿岸や北米にも広く分布。

普通に茎を斜めに切り、時々切り戻ししてください。

ref: https://fukukaen.co.jp/allium-hanakotoba/ 花言葉

リモニウム エバーライト

昨年は7月の暑い時期に使っていますが、今年は5月30日の入荷。北海道からのリモニウムです。一目見ただけで素晴らしさがわかるくらいの最高のお品でしたので迷わずゲットしました。こんなによいお花が買えると嬉しいですね。

背丈は120㎝ 大型で枝分かれが深く、一本で十分埋まります。大きなブーケのレッスンを予定していましたのでぴったりでした。水に浸かっている時間が長いとどうしても茎がダメージしてきますので、浅水で管理するかどんどんと切り戻して下さい。今年はまだそれほど暑くなく花瓶の水もよごれませんでした。ドライになっても美しいお花ですので1週間楽しんだら水を抜いてドライの姿を楽しんでもよいと思います。

生産者:JAしおのや氏家地区営農生活...様

 

ヒマワリ/ヘリアンサス パナッシェ

夏の代表的なお花で、市場でも黄色がとても映え手にするフローリストは多いです。種類が増え悩んでしまうくらいです。中芯も茶色のタイプとグリーンのタイプがあるようです。いずれもナチュラルなスタイルのアレンジメントにとてもよく合います。

北米原産、種は可食でき、種から絞ったおいるはサンフラワーオイルです。

オンシジューム レモネード

国産のオンシジュームです。スポットレスの綺麗なレモン色、鮮やかで彩度も高くとても目を捉えます。丈は短かったのですがしっかりと太く、花びらも肉厚で、長くお楽しみいただけます。

オンシジウムはメキシコ、ブラジルなど中南米の熱帯地方に300種類も分布。白、バーガンディー、茶色と白の複色など色も様々です。小さなサイズもあり小さなピンクに巡り合えた時はとても嬉しかったです。

清潔なナイフで茎を斜め切りし、お水を替える時も同様に。花瓶と道具は常に衛生を保ちましょう。

生産者: 八ヶ岳ファーム様

レザーファン

八丈島産のレザーファンは本当に世界一素晴らしい品質です。どの生徒さんもとても立派と言いながら一目でこの葉を手にしてゆきました。

なめし皮のような艶を持つためレザーリーフという名前になったようです。温帯、亜熱帯地方に分布するシダ類の植物で原産は南アメリカのチリ、アルゼンチン、バルミューダ、ブラジル、オーストラリア東部、南アフリカ、マダガスカルなどです。

深い緑色で切れ込みの深い葉です。新鮮な葉はみずみずしく艶やかで美しいです。花瓶で管理しても、水スプレーをたっぷりとかけ新聞紙に包み冷蔵庫の野菜室で保存も可能です。その際は時々水分量を確認してください。全体が湿った状態でしたらOkです。

葉は捨てるところがないくらい有効に使えます。まずブーケに先端から2/3を使い、切り落とした下の部分1/3はアレンジメントに利用できます。ご自分で用意する場合は、すぐに捨てずしばらく取っておくとよいです。植物の切り分け方は随時レッスンでご紹介しています。

八丈島や鹿児島などの国産のものが良質です。そろそろこの葉が出るかと思い、市場でじっくりと出てくるのを待ってみました。入手できてとても嬉しく思います。

スカビオサ

中心から外側まですべて濃いワインレッド色。暗がりで見ると黒に見えるかもしれません。それほど濃い色です。ナチュラルアレンジメントにふわふわとさせたく購入しました。

地中海 ユーラシアの温帯から亜寒帯 アフリカ北部 西アジアにも分布。冷涼で水はけのよい土地を好みます。現地では夏の花で日本の湿気は特に苦手で秋から冬の利用がお勧めです。最近は一年中栽培され季節感がなくなってきました。茎がとても長いため高めにポジショニングもできます。ブーケに入れるとどことなくワイルド感もありナチュラル感を求めるにはとてもいい花材です。アレンジメントでは花と花をつなぐトランジショナルとして活躍します。でもちょっと目立つお花ですので注意しましょう。

ウエストリンギア / ウェストリンギア フルティコサ

オーストラリアの南部ニューサウスウェールズの海岸エリアが原産。乾燥や海からの潮風にも暑さにも強い植物で25種類ほど現地では自生しているそうです。ただし水揚げはかなり悪く短くしなければ難しいです。ローズマリーによく似ているためオーストラリアローズマリーと呼ばれますが、ローズマリーはマンネンロウ属となり属が異なります。葉も茎も繊細でシルバーグレーがとても美しいです。花は茎の頭頂に数個付きます。アレンジメントよりブーケに向きますが、最初の水揚げがとても重要です。

ナイフでシャープに茎をそぎ切りします。初回で水が上がらなければその後は厳しいです。

 

モカラオーキット ライラックブルー

クリスマスのキャンドルアレンジメントのために用意したお花です。それほど大きくなく長く持つお花を探していました。バラは比較的短命、胡蝶蘭ではちょっと頑張りすぎ。ちょうどよいお花見つけました!夏のお花ですので今の季節はリビングなど暖かい場所で飾るのにふさわしいお花です。

モカラは人工的に交配されてできた品種です。栽培は東南アジアの国々が盛んです。蘭は花が付きすぎていると水上がりが悪く、茎についているすべての花の元気がなくなる事が多いです。そんな時は思い切って下の花2-3個、あるいはダメージが大きい花を切り落とし、茎もナイフで切り戻しをし深水で様子を見て下さい。本来蘭の花はとても丈夫で水さえうまく上がれば2週間くらいは持つお花です。切り取った花もお皿に水をはり、花を浮かべ違ったスタイルで楽しめます。よいお花を上手に手入れして楽しんで下さい。

ローゼル

ローゼルは食用として古代より使われてきたようです。ハイビスカスの仲間で花はそっくり、優しいピンクやクリーム色の花を付け、やがて秋口になると実を付けます。茎も実も発色のよい赤で、かなり長く持ちます。今回はクリスマスの花材として入荷しました。

アフリカ原産 おそらく西側であるとされ、16世紀から17世紀初頭にアジアにわたり、その後熱帯地方に広く分布

ref: https://delishkitchen.tv/articles/2728