花の色 白

イタリアンルスカス/ダナエ

裏側にオレンジ色の実を付けたイタリアンルスカスを発見!。葉が細かいため使いやすいのが特徴ですが、輸入物でここ数年円安の影響でなかなか手が出ませんでした。本来は、常緑でマル葉ルスカス同様驚くほど長く持ちますが今年はちょっと状況が違います。まだまだ暑くなんとなく元気がありません。

イランやアナトリア半島(小アジア: 黒海、エーゲ海、地中海に挟まれた地域)に広く分布する植物でアシバガート・トルクメニスタンが原産。6月頃花をつけ晩秋頃から赤い実がなりますが、フローリストたちは葉の利用が主です。周年出回るはずですが市場の入荷の関係であったりなかったりです。

手入れはいたって簡単。水も汚れませんが、他の花の水を替えるタイミングで茎を切り戻し、花瓶も清潔にしておきましょう。適切に扱えば1カ月以上持ちます。

ref: https://www.marcheaozora.com/?pid=132191984
ref: https://identify.plantnet.org/k-world-flora/species/Danae%20racemosa%20(L.)%20Moench/data

フロックス 'シュガースターズ'

日持ちのしないお花ですが、あまりにも白と紫のコントラストが美しく手にしてしまいました。多年草でしたら庭に植えておくとよいかもしれません。日持ちしない理由は水あげだと気づきました。間違えて切り落としてしまったお花を小さなお皿に入れ置いたらそこそこ長持ちしました。でも葉が付いた状態の茎は難しいかな。。ここは割り切ってその日を楽しむ事とします。

花言葉ref: https://fukukaen.co.jp/phlox-hanakotoba/

センニチコウ バイカラーローズ

中心が白で周りは可愛いショックピンクのバイカラーです。スプレータイプで大きな花からかなり小さな花まで様々なサイズのお花がついています。水あげの時は小さなサイズはある程度処分。沢山ついているとどうしても水が足りず頭を下げてしまいます。大変長く立派なのですが、丈を詰めるのも水あげを促進する有効な手段です。

ドライフラワーにするには茎をさかさまにし、空調の効いているお部屋で吊るしておくとよいでしょう。色も褪せず綺麗に乾きますが、それは最初の水あげ次第という事にしておきましょう。

トウガラシ/唐辛子 赤

真赤な唐辛子、艶と色からのインパクトが強く、緑色のアンティーク紫陽花との対比が綺麗だと感じました。大変によいお品でしたので紫陽花と共にドライにもなります。

南米メキシコなどが原産で沢山の種類があり、料理の辛味スパイスとして使用されています。花屋で入荷するものは観賞用ですので、農薬を使用している可能性がありますので絶対に食さないで下さい。気温が高い状態の時は浅水で管理ですが、紫陽花とあわせていますのでそうも言いきれません。一層の事一週間と割り切り、あとはドライフラワーでお楽しみでもよいかもしれません。本当は秋深くなった頃の利用がよろしいと思います。それにしても暑い!

マム/一輪菊 トップスピン

スパイダー咲きの C. 'アナスターシャ'にとてもよく似ています。清楚な白、でも寂しすぎない咲き方ですので選びました。茎も葉も申し分ないくらい美しかったのですが、外側の花びらがどれも下がってしまい形が崩れてしまったのは残念です。

ディスバッドマム、スプレータイプにもなる品種を輪菊仕立にしたお花です。菊は日照時間に左右される秋の花、真夏に出荷するのは大変な努力だと思います。

アンスリューム ザフィラ

白地に薄いグリーンとピンクがかかる夏色のアンスです。私の好みの色で過去なんども登場しています。ちょっとお値段張りますが期待は裏切らないと思いますよ!

アンスリウムは南米コロンビアやエクアドルの原産。暑さに強く独得な容姿が目を引き付けます。色のついたハートシェープの部分を仏炎苞(ぶつえんぽう・英語ではspathe)と呼び、中心部から出ている棒が密集した花が付く肉穂花序(にくすいかじょ・英語ではspadix)です。葉は濃いグリーン、尖った先端に向かって葉のボディが徐々に細くなっていく形ですが、花ともよく似た形をしています。花、葉も切り花としては非常に長持ちです。普段の手入れも簡単で、少しずつ茎を切り戻すだけです。

花言葉ref: https://hananokotoba.com/anthurium/#i-18

 

スプレーバラ ラミネートローズ

利用している世田谷市場でローズフェアをしていました。ふと見ると普段は見つけられない梶農園さんのバラを発見しました。むろん即買い。宮城県でとてもよいバラを生産なさっています。暑さにも関わらず約一週間も楽しみました。梶農園さんはどのお花も丁寧に仕上げていらっしゃいます。こちらのオーナー様とは弊社輸入のバラの棘取にて長年お取引をさせていただいております。またぜひ他のバラにも巡り合いたいと思います。

生産者: 宮城県梶農園さま

ファレノプシス/胡蝶蘭 ソーゴユキディアン

品格がありやはりこの花はサイズの大きなアレンジメントには万能です。猛暑が続く季節はラン科の植物は大変助かります。ステムが長く花付きもよかったためかなり慎重に水あげしました。最初にきちんと水が上がれば大丈夫でしょう。

蘭を始めトロピカルなエリアで育つ花々は暑さに強いですが、人にとっても暑いと感じる時は毎日お水替えをしてください。茎も洗い、少しずつナイフでカットし茎の先端をリフレッシュしましょう。ちょっとの手入れで花は長くお楽しみいただけます。

デンファレ ジャックハワイ

原種系の蘭デンドロビウム・ギバナムの交配種。デンドロビウム ファレノプシスの流通名ですが、花の形が胡蝶蘭に似ている事からこのように呼ばれています。ref: https://www.aos.org/orchids/additional-resources/dendrobium-culture.aspx

沖縄県産です。茎も太くとても立派です。南国の花ですので暑さには強いのですが、気温が25度を超える頃には水をこまめに替え、都度茎を切り戻してください。もし蕾が多く付いている場合は潔く上の3本くらいを落としましょう。栄養が今咲いている花に部分に行き届きます。茎の色が変わったら水中のバクテリアが増えますので、色の変わった所から切り落とし短くしてしまいましょう。今回はアレンジメントに入れました。

リンドウ ピュアホワイト

本来は秋の花ですがたまたま美しいリンドウを発見。リンドウの花は白よりピンク、青系が多く流通しています。Gentiana triflora var. japonica エゾリンドウは一本の茎に上から下まで沢山の花をつけるため切り花用として多く栽培されています。

リンドウは竜胆と呼ばれ、根はもともと生薬として用いられていました。その味が熊の胆(い)の熊胆よりさらに苦いため竜の胆(い)として竜胆(りゅうたん)の名前となったようです。尚、今の呼び名りんどうはこのりゅうたんが訛ったものとも言われています。


Ref http://www.e-yakusou.com/yakusou/886.htm
Ref https://www1.ous.ac.jp/garden/hada/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/sympetalae/gentianaceae/ezorindou/ezorindou.htm

花言葉Ref: https://hananokotoba.com/rindou/