初夏

5月中旬~6月

ガーベラ シーマ

ガーベラは周年入手できるお花ですが、春から初夏までがピークです。でも暑いのは苦手でやはり使うのは冬から春の間、もしくは秋の気温が落ち着いた時期がよいと思います。キク科の為大変長持ちします。こちらはミニサイズで一般の物よりも若干小さめです、とは言え5㎝はあります。ガーベラはフラットに開花するので目を捉えやすく、ブーケに入れると他の花とのバランスもとりにくいためこのサイズはとても使いやすいです。

ガーベラは一晩かけてゆっくりと水揚げします。その後は浅水で大丈夫。特に気温の高い時期は7㎝あれば十分です。花瓶の水を変えるタイミングで茎を斜めにカットしメインテすれば、モノが良ければ2週間も楽しめる事があります。オランダではロックウールで水栽培され、日本でも同じように栽培されているのが多々ありますが、やはり畑で育ったほうが力強く頼もしいです。お値段は手ごろで一年中入手可能なのも嬉しいです。

様々な色と大きさがあり、咲き方も多様なガーベラ。茎には葉がなくすらりと長いのですが、滑りにくくブーケにもアレンジメントにも万能です。形がはっきりとしているためメインの花としても活躍してくれます。こちらのシーマは花びらが幾重にも重なるダブル咲き。とても綺麗です。お気に入りの生産者さんのお花です。

生産者:林園芸様

デルフィニウム シネンシス シフォンブルー

スプレータイプのデルフィニウムです。1月後半になるとかなりこの花を目にする事が多くなります。薄い水色で春のイメージですね。本来は初夏に咲きますが冷涼な気候が好きな花ですので長持ちしてくれると思います。私もよく利用するお花ですが4月以降の暖かくなった時期にしか入れた事がなく、今回少しだけ使ってみる事にしました。ただ季節先取りですのでお値段高めです。

ラクスパーとも呼ばれ300種類もあります。北半球に自生する植物で原産地は不明です。アフリカのトロピカルエリアの高い山麓など冷涼な気候を好むとの事です。一つの茎に穂状に花が付くタイプと枝分かれしているスプレータイプがあります。属名のデルフィニウムは古代ギリシャ語でドルフィン=イルカを意味する言葉から派生。花がイルカの形に似ているとの事から来たようです。似てますでしょうか? 有毒植物で花・葉・茎も根までもデルフィニンというアルカロイド系の毒を含みます。

 

アスチルベ ライラック

本来は初夏のお花ですが、もうずっと寒い時期でも出回っています。持ち帰りましたがなぜかレッスンでは不人気。モサモサとしていてすっきりとしたパラレルのデザインには不向きであったようです。また水が落ちやすデリケートな植物の為敬遠されたようです。生徒の皆さんもそれぞれの花の特徴を覚えていますのでその選択は正解であったと思います。花持ちはあまりよくないのですが、寒い時期は他の花と同様に気温の高い時期よりも格段に花持ちが良いです。2024年にも記録していますが一週間持っていました。花のラベルには’ライラック’とありましたが不明です。ブルーベースのピンクである事からかなとも思いますが、写真ではそれもあまり感じません。

私たちが手にするアスチルベは A. chinensis, A. japonica, A. thunbergiiA. astilboidesの4つの品種を交配させてできています。ですので学名はなく交配を表す掛け合わせの表記となっています。Astilbe × arendsii。

水あげの方法は湯上げがよいです。細い茎ですが頑張ってナイフでシャープに切り落としましょう。茎の表面積を広げればそれだけ水あがりが良くなるはずです。

アルストロメリア クリーム色

真冬のこの時期、かなり立派なアルストロメリアです。様々な花、様々な色を使いたいため揃えました。色は薄いクリーム/オフホワイトで、開花が進むとほぼ白となりました。寒い部屋に置いているためもう2週間も持っています。もともと長持ちする花ですが、品質もかなりよくそのせいでもあると思います。JA上伊那様、ぜひ名前の記載をしてください。

南アメリカ アンデス山脈の寒冷地が原産。ハイブリッドで色も白、ピンク、赤、オレンジなどどれも複色で豊富です。デリケートな花びらではありますがとても丈夫で長持ち。花は散形花序・茎の頭頂で5つから7つに分かれひらひらとした花を付けるため取り分けてアレンジメントに使えます。本来は春の花ですが流通は通年です。雄蕊は花が完全に開ききってしまったころに取り除くと水替えの時など服につく心配がありません。

オニソガラム/オーニソガラム サンデルシー

オーニソガラムのサンデルシーは周りから開花するため頭が平べったい形になります。特徴は6枚の白いペタルに中心にモスグリーンのビーズを張り付けたような形のフロレットが一つの茎に沢山集まって咲きます。長さも50㎝以上となり、茎はつるりとしてとてもジューシーです。カットするとちょっと粘り気のある液が出ます。見た目もユニークですので今月はO.シルソイデスとこちらのO.サンデルシーの2種類を入れてみました。同じ花の仲間でも容姿がとても違うので生徒さんはどちらを選ぶか楽しみです。

アフリカ東部ムプマランガ州の、スワジーランドやクワズール=ナタールなどの山岳地帯に自生しており、寒さに強い品種です。夏に花をつけます。オニソガラムはルツボ亜科オオアマ属/ヒヤシンス科の中でも一番大きなグループで約200種類もあるとの事です。その中でも123品種は南アフリカにある事が確認されています。

Ref: https://pza.sanbi.org/ornithogalum-saundersiae

ヒペリカム マジカルピンク

ヒペリカム 'マジカルピンク' という名前ですが、実際はサーモンピンク、むしろオレンジ色です。今は真冬で本来この実物の季節は真逆。輸入に間違いないのですがそれにしてもかなり立派すぎて気になるくらいです。ECと記載がありましたのでエクアドルからのお品でした。最近は南米やアフリカなどの遠方の花も流通量が増え、そしてクオリティも格段に上がっています。花屋としては嬉しいのですが、やはり地産地消を推奨している私にとっては日本の生産者さんを応援したいと思っています。

ヒペリカムは一年中流通するつやつやとした実物で、色も薄いピンク、クリーム、ライムグリーン、赤、そして深い茶色や白までバラエティ豊かです。欧米の方はコーヒービーンズなどとも呼びます。沢山の水を必要とするため、大きな葉は処理しやや深水で管理すると長持ちします。初夏に黄色い花をつけ、夏から秋まで実をつけますが一年中栽培されておりいつでも入手可能です。

薬草としてヒポクラテスの時代(紀元前460-370)から神経痛の緩和などに利用されていました。ちなみに薬草に使われる種類はHypericum Perforatum 別名St. John Wort。もう一つの呼び名はTutsan、フランス語ですべてが健康という意味のToutesaineからきています。

アルストロメリア プリマドンナ

今年はこの花の高値が続きなかなか購入にいたりませんでしたが、豊富な色、そして長持ちする特徴があるためまた利用する事にしました。薄くスィートな色のアルストロメリアをゲットしました。手元にも残しましたがやはりいいですね!

南アメリカ アンデス山脈の寒冷地が原産。ハイブリッドで色も白、ピンク、赤、オレンジなどどれも複色で豊富です。デリケートな花びらではありますがとても丈夫で長持ち。花は散形花序・茎の頭頂で5つから7つに分かれひらひらとした花を付けるため取り分けてアレンジメントに使えます。本来は春の花ですが流通は通年です。雄蕊は花が完全に開ききってしまったころに取り除くと水替えの時など服につく心配がありません。

アストランチア マヨール スターオブビリオン

オフホワイトやクリーム色のアストランチアマヨール 'スターオブビリオン'。もともとは南ヨーロッパから西アジアのコーカサスあたりに夏に咲くお花です。暑い日本では春か秋。普通にありそうですが、時期をのがすとなかなか入手できない事も多々あります。今回の物はかなりよい物でした。

湿地を好みヨーロッパの山間の森などに広く分布。A.マキシマ、A.マヨールなどはお馴染みで、白い花を付ける A,マヨールのアルバ、赤い花のA.ムーランルージュ, 薄いピンクと白の上品なコンビネーションのA.ルビークラウドなども美しいです。アレンジメントやブーケには空間を埋めるトランジショナルのポジションです。チラチラと動きがでますのでカスミソウとはまた趣が違い、ナチュラルなイメージの作品に向いています。

冬は一週間以上持ちます。付きすぎている小さな蕾はカットしてしまうと水分がそれだけ大きな花に集中してくれます。セリ科の花粉に弱い方はご注意ください。

Ref: https://hort.extension.wisc.edu/articles/astrantia-astrantia-major/

ヒペリカム ココミックス ホワイト

真っ白なヒペリカムは初めて使います。あまりにも綺麗でしたので気になるくらいならと思い購入です。周年出回るためその気になればいつでも手に入り季節感がなくなってしまった植物の一つです。便利なのですがちょっとだけ違和感残ります。

ヒペリカムは一年中流通するつやつやとした実物で、色も薄いピンク、クリーム、ライムグリーン、赤、そして深い茶色や白までバラエティ豊かです。欧米の方はコーヒービーンズなどとも呼びます。沢山の水を必要とするため、大きな葉は処理しやや深水で管理すると長持ちします。初夏に黄色い花をつけ、夏から秋まで実をつけますが一年中栽培されておりいつでも入手可能です。

薬草としてヒポクラテスの時代(紀元前460-370)から神経痛の緩和などに利用されていました。ちなみに薬草に使われる種類はHypericum Perforatum 別名St. John Wort。もう一つの呼び名はTutsan、フランス語ですべてが健康という意味のToutesaineからきています。

Ref: https://www.holex.com/flowerwiki/hypericum/

グラジオラス アドレナリン

久々の登場です。グラジオラスは初夏のお花なのですが今頃目にする事もあります。理由はわかりませんが中心に長くて強い花が欲しかったので購入に至りました。'アドレナリン'という名前です。微かにピンクピーチの花の色がうかがえます。人間のアドレナリンを促してくれるようなハッピーな色であることは間違いないようです!インヴァーティト・ティのアレンジメントに使用しました。長いラインフラワーはこんなアレンジメントのバックボーンを決めるのにはとても有効的です。

グラジオラスは南アフリカケープに分布が多く、アフリカのトロピカルエリア、地中海沿岸あたりが原産。種類が多く2017年では300もの登録があります。市場に出回る大きなタイプは交配種です。

この花は巨大なため水をよく吸います。うっかりと水切れ寸前の事がありましたが少しの水分でサバイブしてくれました。南アフリカあたりの植物はシビアな環境に強いのだと思います。切りもどしをかけながら管理すれば数日かけて先端の方まで咲いてくれます。デリケートですのでエアコンの風にご注意下さい。冬は少し長くお楽しみいただけると思います。