春 3月~4月、5月中旬ごろ

ムスカリ ラティフォリウム

花瓶の左側の紫色のお花。ラティフォリウムはフロレットの大部分が濃い紫、そして先端が薄い水色のキャップを付けたようなバイカラーでムスカリ独得のムスクの香もあります。トルコの松の森が原産。この品種は葉の付き方にも特徴がありチューリップやスズランのように幅広の大きな葉が茎を守っています。ムスカリは切り花にしてしまうと5日くらいしかよい状態がキープできませんので今回も球根付きを購入しました。球根付きは根の部分を湿らせておくと長く咲き続けてくれます。水分がないと球根付きでもすぐに萎れます。
 

バラ サムライ08

この花が出回った時から好きでした。パーフェクトな形と色。花もちもよく素晴らしい品種です。名前がちょっとゴツイのですが、そのくらいの強いい気持ちとの表れという事でいいのではないでしょうか。

茎が長いほどコンディショニング(みずあげ)も時間がかかりますので、葉をさばいてからじっくりと時間をかけて水を吸わせてあげてください。水揚げ中も飾っているときも風と直射日光に当てないこと!
 

2009-10年ジャパンフラワーセレクション最優秀賞受賞品種

バラ フレグランスレッド

フレグランスレッドという赤いバラです。咲き方はカップ咲きで咲き方をみると優しくエレガントなイメージです。手元に残りませんでしたので最後まで見届けていないのですが、最初からボリューミーに蕾がほどけてきました。茎はやや細めでしたがトゲが少ないないのが特徴です。ジャパンフラワーセレクション2021-2022入選のバラです。微かな香りが鼻孔をくすぐります。

リューココリネ シリウス

南米チリ原産の特有種。すらりとしたスレンダーな茎の先端に5弁の花びらを持つ花が4つから5つそれぞれが違う方向を向いて散形状に咲きます。芳香があり白、紫、紫に赤、ストライプが入るもの、複色など多数あります。一般的な事ですが交配品種の香は弱いです。学名にあるLindl.は John Lindley 英国人の植物学者/蘭研究者(Orchidology)

フリージア アラジン

黄色のフリージアと言えば 'アラジン'が真っ先に浮かびます。寒い時期でまた小ぶりでしたが、メインのサポートとして使いたかったのでお手頃サイズです。

アフリカ南東部、ケニアから南アフリカのケープ州の原産 花びらはシングルかダブル、色は白、クリーム、オレンジ、赤、ピンク、赤紫、ラヴェンダーや紫など様々。現在の一般的なフリージアは、19世紀に F. refracta and F. leichtliniiとの交配種を基にして掛け合わせたものです。芳香もあり一つ一つ順番に花が開花するため一週間くらい楽しめます。萎れたフロレットはすぐに切り取りましょう。

ラナンキュラス オレンジ

西アジアからヨーロッパ東南部、地中海沿岸の原産。オレンジですが開花すると花びらに縦のストライプがかすかに見れる品種です(決して乾きすぎてしわがよったわけではありません)。名前が書いてなかったのですが、細谷園芸さんのものですのでおそらくオリジナル品種ではないかと思います。小さくアレンジするため大きすぎない品種を探しました。アレンジして3日後にはとても華やかになっていることと思います。

ラナンキュラスの大まかなタイプ:ELEGANCE, Clooney, Aazur & Butterfly。ELEGANCEは大型、Clooneyは手ごろなサイズ、Aazurは色の種類が多く小さめな花をつけます。Butterflyは一重の花びらで軽いタイプです。日本でも特有の呼び名があるようです。変り咲きも多く、一本一本咲き方が違い個性豊かな花ですので、とても楽しいです。

スプレーストック マリンカルテット

スプレータイプのストックの代表品種です。青みかかった優しい紫色、春らしい優しい色合いです。12月に入荷したものよりかなり花付きもよく、いよいよシーズン到来です。玄関にかざってありますが、外出から戻ると幸せなほど香ります。春は芳香のある花がたくさんあります。ステイホームしながら楽しんでください!

花瓶の水を変えるたびに斜めに切り戻してください。葉は絶対に水につけないよう切りもどした時に要確認。フラワーデザイナーにとってはオールラウンドに使える優れたアイテムです。

アストランチア スターオブファイヤー

人参と同じセリ科に属します。この 'スターオブファイヤー'は茎が黒っぽく、また中心部分の花の周りに着くガクの先端にも黒がみられる種類です。写真は明るく写っていますが実際はボルドーのように深い色です。湿地を好みヨーロッパの山間の森などに広く分布。A.マキシマ、A.マヨールなどはお馴染みで、白い花を付ける A,マヨールのアルバ、赤い花のA.ムーランルージュ, 薄いピンクと白の上品なコンビネーションのA.ルビークラウドなども美しいです。

冬は一週間以上持ちます。付きすぎている小さな蕾はカットしてしまうと水分がそれだけ大きな花に集中してくれます。

Ref: https://hort.extension.wisc.edu/articles/astrantia-astrantia-major/

 

シンピジウム ミントサワー

お正月を過ぎると気持ちが春に向かってしまい、明るめのシンピジュームを探しました。長いまま真っすぐなアレンジメントに使うため、花はぎっしりと詰まりすぎていないものを選びました。本当はびっしりついているほうが見ごたえあるのですが、少ない量の水ではなかなか管理が難しいです。もし花瓶で楽しむあるいは短くアレンジする目的でしたら茎も太く花数の多い物を選んでください。

ネパール、ミヤンマーや中国の山岳部の冷涼なエリアが原産です。春に花をつける春蘭の仲間で、一年中入手できますが、初冬から本領発揮する花です。優しい香りも楽しめる品種が多く、アレンジにも活け込みにも向きます。ファレノやシンピジュウム、ヴァンダなど立派な蘭類は大きな花が多く水あげも時間がかかるものです。花に元気がなくなってしまった場合は、下のフロレット数個を切り落とし、丈も短めにすると元気が出てきます。消毒したナイフで大きく斜めに切ると表面積が広がり水上りも早くなります。

チューリップ ディージェーパーロット

咲き方はデコラティブなパーロット。花びらに特徴がありオウムのふさふさとしてはねのような形になる品種がパーロットと呼ばれます。写真ではまだ蕾の段階なのですが、先端にすでにパーロットのサインが見られます。DJパーロットは赤字に黄色のフリンジ。咲き進んでくると花びらの淵がひらひらと波が出てきますので楽しめると思います。チューリップも様々な咲き方があり、いろいろ取り交ぜて花瓶に躍らせるのも楽しいかと思います。花の品種がたくさん出回る春です!バレンタインデーもすぐそこ!皆さん楽しみましょう。

中央アジア イランパミール高原、ヒンドゥークシュ山脈、カザフスタンステップ地帯、西アジアのトルコアナトリア地方が原産。