周年

ユーカリ 丸葉

青みのあるシルバーグリーンの丸い形の葉。銀丸葉、あるいは丸葉ユーカリが流通名。春の成長期になるとユーカリも新葉が伸び、色もやや赤みがさすなど微妙に変化してきます。本当はしなやかでもう少し柔らかいユーカリが欲しかったのですが、今回の市場ではどれもこんなタイプでした。植物は季節により状態が変化しますのでこれはこれで美しいと感じます。

葉のオイルには毒成分があります。コアラがいつも緩慢な動きをしているのは、もしかしたら眠気をさそうような成分があるのでしょうか。

ユーカリは水を求めて地下深くまで太い根を延ばします。成長も早いため鉢での管理をオススメします。

 

 

 

ローズマリー

肉料理に使う強い香りを持つハーブです。西アジアから地中海沿岸の南ヨーロッパ、アフリカなどが原産地ですが、乾燥と寒さに強くいたるところで帰化種がみられます。太く葉も沢山ついているのですが、ちょっと主張が強く使いにくい所がありますが、今月は香りの花束 'Tuzzy Muzzy' を作るためハーブ類の一つとして入荷しました。切り花になると蒸れに弱く、しっかりとウォーターラインの葉を落とさないとあっという間に傷んでしまいます。少しのびのびとした空間のあるブーケにはよいと思います。紫色の小さな花が早春になるとびっしりと茎につきます。

ヒペリカム ラッキーロマンス

艶やかなとても濃いグリーンのヒペリカムです。H. 'ラッキーロマンス'は今回初めて使います。どちらからの輸入でしょうか。粒ぞろいのよい茎もしっかりとしており、葉の状態も良かったです。*調べてみましたらGLOBALG.A.P.認証を受けているとの事。場所はエチオピアやエクアドルなどのようです。認証は、食品安全、労働環境、環境保全に配慮した「持続的な生産活動」を実践する優良企業に与えられる世界共通ブランドとの事です。

一年中流通する実物で、色も薄いピンク、クリーム、ライムグリーン、赤、そして深い茶色までバラエティ豊かです。欧米の方はコーヒービーンズなどとも呼びます。沢山の水を必要とするため、大きな葉は処理しやや深水で管理すると長持ちします。初夏に黄色い花をつけ、夏から秋まで実をつけますが一年中栽培されており入手可能です。

薬草としてヒポクラテスの時代(紀元前460-370)から神経痛の緩和などに利用されていました。ちなみに薬草に使われる種類はHypericum Perforatum 別名St. John Wort。もう一つの呼び名はTutsan、フランス語ですべてが健康という意味のToutesaineからきています。

Ref: https://www.holex.com/flowerwiki/hypericum/